家族や上司への事前相談が重要。
Q.(育児休業について)ご家族の方とはどのようなお話をされましたか?
妻とは、期間や育児の分担などを相談しました。1人目のときはとにかく新生児期が不安だから「せめてその期間くらいは育休をとりたいね」と話していました。2人目のときは、上の子の面倒と分担をどうするかということが話の中心でした。食事、風呂、寝かしつけ、通常の家事など、新生児を抱えた妻が二人の面倒をみる“ワンオペ育児”は無理だと。散歩したり遊んであげたり、長男ともしっかりと向き合いたいと考えました。
Q.上司の方とはどのようなタイミングでお話をされましたか?
上司への報告・相談については1人目のときは出産予定日の3カ月前くらいに、雑談のなかで「子どもが生まれるんです」と話したら、「おめでとう! じゃあ育休を取るか?」と軽い感じで育休取得を勧められたので、「取ってみようかなあ…大丈夫ですかね?」と聞くと「いいよ、いいよ!」と、そういう感じでした。強く背中を押していただいたのを記憶しています。
2人目のときは3カ月の期間を考えていましたので相談も早くした方が良いと思い、妻が安定期に入った後、予定日の半年ほど前に相談しました。
初めての育休取得の際は、人事部も親身に相談に乗ってくれて、さまざまな制度を丁寧に説明してくれましたので安心感がありました。
Q.2人目のときは、早めに相談されていたのですね。
上司への相談は早めにしておいたほうが良いですね。授かったことがわかってもすぐに相談できるものではありませんが、しっかりと準備を整えて安心して育休をとり、家庭に専念するためにも、立場に関係なくできるだけ早く相談することをお勧めします。
当時は私が相談する立場でしたが、グループマネジャー(課長職級、以下GM)としてチームメンバーから相談を受ける立場になると、早ければ早いほど業務の調整はしやすいので、話せると思ったタイミングで、取得時期と期間を教えてもらえると助かります。子どもができる前でもライフプランとして、上司との面談時に「子どもができたら1年間、育休をもらいたい」などと希望を伝えておくのも良いのではないでしょうか。
周りの同僚や上司の理解が欠かせないことは、みなさんおわかりでしょうが、本当にそうなんですよね。業務の引き継ぎなど、事前の準備次第で周囲の負担は減らせます。