私の仕事
プログラミングの習得もプロジェクトの遂行もきめ細かなコミュニケーションが重要
― これまで携わってきた業務を教えてください。
FA(ファクトリーオートメーション)開発に携わっています。入社以来、同じお客様に向けた、さまざまなプロジェクトに参加してきました。納品したものに新たな機能を追加する、あるいはお客様の作られている産業用ロボットが新機種に更新された際に、対応するツールを開発しています。
入社1年目はテスト項目の作成と実施、2年目は仕様書(マニュアル)の作成が加わりました。3年目から現在までは産業用ロボット用のツールの開発(プログラミング)を担当し、5年目に入ったところで小規模なプロジェクトのプロジェクトリーダー(PL)を務めています。
― プログラミングに苦労はしませんでしたか?
新入社員研修で1カ月ほどプログラミングを学びましたが、基礎を中心としたものでしたので、配属後は自分自身で学習して、わからないところを先輩や上司に教えてもらいました。テキストで学習するのではなく、ディスプレイに表示されている業務で作成されたシステムのソースコードを読んで、何が書かれているのかを理解することから始め、半年から1年である程度理解できるようになりました。
― 文系の学生でも大丈夫でしょうか?
私も大学でプログラミングを学んでいたわけではありません。システムエンジニアはチーム仕事なので、コミュニケーション能力があれば大丈夫です。もし新入社員に戻れたとしたら、先輩や上司ともっと密にコミュニケーションをとると思います。当時は聞きたいことを貯めて、質問の仕方などを考えて、これなら大丈夫だと納得できたところで聞いていました。それがプラスになったこともあるとは思いますが、あまり考えすぎずに聞いて学んでいればより早く吸収できただろうと思います。
― 仕事をする上で求められるマインドはどういうものですか?
いまの業務では、思い切りの良さよりも慎重に計画を遂行していく姿勢が大事です。開発のフェーズがひと区切りずつあり、そのフェーズごとにゴールを明確にして実行していかなければ、一つのズレが後工程に大きく影響してしまいます。お客様からは要求事項を納期までに完了することが求められるため、進捗状況を共有しながら、課題やゴールの認識を合わせて、プロジェクトメンバーが足並みを揃えていくことが大事です。
一方で、ほかのプロジェクトによっては、思い切りの良さや、失敗をおそれずチャレンジする姿勢が求められることもあると思います。ただ、どちらにおいてもチームや全体のプロジェクト、お客様とのコミュニケーションをとっていくことは非常に重要です。