PERSONS

人を知る

長年の苦労が実った快進撃。自社製品をメジャーへと押し上げる。

04

セキュリティサービス
部長

2000年新卒入社

  • #自社製品開発・自社サービス担当
セキュリティサービス 部長
シーイーシーを選んだ理由

法律、自動車、ITへと方向転換し
たどり着いたシーイーシーに縁を感じた。

― 法学部出身でありながら、進路にITを選んだいきさつは?

入学はしましたが、法律を仕事にすることは早々にあきらめ、大学時代はテニスに明け暮れる日々。就活を始めたのも遅く、自動車業界を目指すも全滅で。そんな中でも「モノづくりをして社会貢献したい」「自分が作ったもので人を喜ばせたい」という思いはなんとなくありまして。大学の先輩でSEになった人がいたこともあり、PCすら持っていない自分でしたがSE志望に転換し、就活終盤はIT業界を中心に探していました。

― シーイーシーを選んだ理由は?

仕事が特定業務に限定されない独立系SIerであることにも惹かれましたが、あとはもうご縁かと。文系出身で業界のことも分からず、テニスしかしてきていない自分が理系バリバリの人たちの中に入ってやっていけるのか不安で、面接の際に「入社までに何をしておけばいいですか」と尋ねたんです。すると当時の人事管理職の方が「理工学出身の学生が即戦力になるかといえばそうではないし、スタートラインは皆一緒。ITの勉強は入社してからでいいから、今できるバイトやテニスを精一杯やりなさい」と言ってくれたんです。それまで出会った他の企業とは全然違いましたね。この会社に入りたいと思いました。

セキュリティサービス 部長
私の仕事

苦戦した時代からブレイクまで
共に歩んできた自社製品に誇り。

― 入社後からの流れと、現在担当されている業務について教えてください。

入社してから数年間は受託での開発業務を行っていました。3年目あたりから複合機メーカー向けの自社製品ならびにOEM開発(※1)を手がけるようになり、その後は自社製品の提案活動にシフト。現在は自社開発のセキュリティ製品「SmartSESAME(スマートセサミ)」のドキュメント系製品である「SecurePrint!(セキュアプリント)」「MultiScan!(マルチスキャン)」の開発・商談支援・導入・サポートチームのマネジャーを経て、現在は部長を務めています。
※1 OEM開発:発注元企業、発注元ブランド製品の中身を代わりに開発すること

― 「SmartSESAME」とはどのような製品ですか?

もともと入退カード認証から開発が始まったシステムで、一番の武器はICカードをはじめとする認証デバイス1つでPCからプリンターまで社内のオフィスセキュリティを強化できるということ。それだけでなく業務効率化に役立つ機能を多数備え、働き方改革に貢献するソリューションとして今も進化しています。

― 「SmartSESAME SecurePrint!/MultiScan!」はマルチベンダー系開発のICカード認証プリントセキュリティソリューションにおいては9割以上のシェアを占める製品です。ここまで成長させることができたのはなぜでしょう?

2005年頃から提供は始まっていましたが、実は売れない時期がとても長かったんです。そんな時代に商談支援として営業と同行する中、品質面の問題点や現場のニーズが見えてきた。2009年に本格的な作り直しのタイミングがあり、そこから製品を改修することでだんだんと使ってもらえるように。そして2011年に大手印刷会社との商談がまとまったことで、業界的に製品の知名度がドンと上がりました。

仕事のやりがい、シーイーシーの魅力

より良い製品を作りたい、
その意欲に応えてくれる会社。

― 仕事をしていてやりがいを感じるのはどのような時ですか?

作ったシステムの不具合を指摘されたり、使いにくいとの評価をいただくと、絶対にもっと便利なのを作ってやる!と思いますし、「導入してセキュリティが上がった、コストが下がった」「一度導入したら便利すぎてやめられない、ありがとう」などと言ってもらえた時は涙が出るほどうれしいですね。製品の立ち上げから改修まで非常に苦労はしましたが、その甲斐があったというものです。

― 入社当初は未知の業界だったわけですが、シーイーシーに入ってよかったと思いますか?

はい。最初に希望した業種ではない就職でしたが、いま後悔などまったくないですね。「SmartSESAME」のプロジェクトに関してもそうですが、シーイーシーはやりたいことをやらせてくれる柔軟さのある会社だと思います。ボトムアップを許してくれる。逆に、それができない人・やりたいと思わない人は当社では存在感を示すことができないかもしれません。

セキュリティサービス 部長
私のこれからと目標

シーイーシーならびに製品の知名度を上げ、
より社会貢献度の高い提案もしていきたい。

― 今後の目標はお聞かせください。

今まで培ってきたドキュメント分野の経験やノウハウを生かして事業を拡大し、新しい市場にも挑戦していきたいと考えています。そしてゆくゆくは世の中の誰もが知っているような製品やサービスへと成長させていくことが目標です。自社製品を作っている我々チームは、それができる環境にあると思っています。

― 自社製品やサービスのさらなる成長、その先の夢はありますか?

「SecurePrint!」「MultiScan!」はセキュリティに関した商品なので、つまりは管理者や会社向けの製品なんです。ですから本当の意味で人の役に立っているか、便利だと思われているか実感が湧かない部分もある。エンドユーザー目線の便利さを追求するという意味では、これから先さらに広く多くの人たちの生活が便利になるようなドキュメントサービスを行っていきたいという思いがありますね。

セキュリティサービス 部長
学生へのメッセージ

置かれた環境で目標を見いだせる、
前向きな人こそ社会で強みを発揮する。

― 就活生に向けてアドバイス・メッセージをお願いします。

自分もそうでしたが、学生のうちから明確な目標をもって就活するって難しいと思うんです。大切なのは、縁あって入社した会社で、配属された部署で、何をやるか。そこがスタートかもしれません。そこからやりたいことや目標を見つける柔軟さがあってもいいのではないでしょうか。ですから新人は長い目で見守りたいと思っています。私自身も最初はだめなところばかりで、それでも見守ってくれた上司にはとても感謝しています。