PROJECT BOOKS

プロジェクト図鑑

Project 3

物流効率化ICTソリューション
“LogiPull”

物流センターの車両待機時間を短縮。
ドライバーの労働環境改善と物流センターの人員配置平準化を同時に叶えるソリューション。
シーイーシーが顧客を満足させたポイントとは?

顧客を満足させたITCソリューションとフレキシブルな対応

【ヤマゼンロジスティクス様からの依頼内容 〜トラック待機時間を短時間にするバース管理〜】

生産財と消費財を扱う株式会社山善の商品管理部、物流部門から独立したヤマゼンロジスティクス株式会社様。その中で年間約18,000アイテムもの商品を取り扱う家庭機器事業部の要であり、最大級の物流拠点がご依頼いただいたロジス関東様です。多くの荷物が集まるが故に、バース(荷卸し場)に入庫待ちによる長時間のトラック車両待機が発生していました。朝から待機して夕方にようやく荷物を降ろせることも珍しくなく、ドライバーの労働環境の悪化、倉庫現場作業の負担の増大などが喫緊の課題となっていました。
一番の問題は、入庫車両の到着時間や積荷情報を事前に把握できていないこと。そのため物流センターの人員配置のバランスも取れていませんでした。そこで、2017年にロジス関東様で独自にメーカーに対し紙の予約表を渡し、アナログながら予約システムをスタート。入庫の時間割を検討する段階で、当社のICTソリューションをご提案する機会がありました。

【LogiPullの導入 〜バース予約システムの活用〜】

当社が待機車両の対策としてご提案したのは、トラック積降効率化ICTソリューション“LogiPull(ロジプル)”のバース予約管理です。あらかじめLogiPullでバース予約することにより、ロジス関東様は荷物を降ろす車両の到着を分散化することが可能になります。予約を参照すれば、事前に“いつ・何が・どれくらい” 到着するかがわかり、ロジス関東様では“いつ・どのバースに・何人” 配置するかまで決めておくことができます。競合他社との検討の末、2018年11月より当社のLogiPullを試していただくことになりました。

【お客様との二人三脚の活動 〜お客様に合わせたフレキシブルな対応〜】

ロジス関東様から、バース予約システムで待機車両の問題を解決することはもちろん、現場にとって有用であるようにと伺っていたので、現場の状況を見ながらカスタマイズを行っていきました。その一つがLogiPullでバース予約の再設定ができるようにしたことでした。前もってバース予約をされても、実際の搬入車両は前日に決定することも多々あり、このシステム変更は大変喜んでいただけました。他社のシステムがパッケージになっており変更が難しい中、当社のこのフレキシブルな対応が導入の決め手となったということでした。

【トライアル導入から現在の状況 〜ドライバーや現場からの高評価〜】

最も課題だった車両の待機時間は、平均で1時間まで大幅に減り、同時に倉庫の人員の平準化、生産性の向上にも貢献しています。労働時間改善に対するコンプライアンスの面でも効果を発揮。メーカーやドライバーからのクレームを減らすことにつながり、山善様にご満足いただいています。

(お客様の声)
端的に言って、とても評判が良いです。ねらい通りの結果が出ていて、LogiPullにとても満足しています。ロジス関東の成功例をヤマゼンロジスティクスの他拠点にも広げたいですね。ロジス関東の次のステージとしては、さらなる業務の効率化とセキュリティの強化に取り組んでいきたいと思っています。今まで紙による車両受付を行ってきましたが、その電子化を含めた受付管理、車両の入退管理をLogiPullに追加し、バース予約システムとの連携をお願いしたいと思っています。シーイーシーとは密に連携を取り、当社にとって最適なシステムの構築を考えていくつもりです。良いものであれば、新たなソリューションも積極的に取り入れていきたいと考えています。これからも、変わらないご支援をお願いします。

【 物流業におけるICT技術の活用 〜生産性の向上、人件費やコスト削減への貢献〜】

物流業界では、人手不足を背景に業務の効率化、省人化が急務となっており、機械化・ICT化が急速に進んでいます。シーイーシーでは、これからも業務の効率化、コスト削減につながるソリューションを開発し、お客様の物流業務の発展に貢献していきたいと思っています。