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2024.12.27

新任事業部長インタビュー

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サービスインテグレーション事業本部AXサービス事業部の藤代事業部長イメージ

新しく事業部長に就任されたサービスインテグレーション事業本部AXサービス事業部の藤代事業部長に、これまでのキャリアや今後の抱負などを聞きました。
(2024年12月掲載時点)

お客様の代替としてシステム運用・開発に携わるなかで拡がった視点

ー初任地の大阪事業所では金融機関のシステム開発に多く携わっていたそうですね

はい。当時は損保や企業年金などの合併が多かったですから。異なるシステムを合併時にどうするか、多くの場合はどちらかのシステムに片寄せしますので、一方のシステムのデータを加工・移行して回すとエラーが出るので、それを解析・修正して、という作業を繰り返していました。

ーこれまで携わってきた業務で記憶に残っていることをお聞かせください

転機となったのは、大阪から東京に戻ってきて携わった大手リース会社のプロジェクトです。その大手リース会社では子会社が基幹システムを保守していたのですが、そのシステムの再構築が行われることになりました。保守を行っていた子会社の社員が再構築を担当となったことに伴い、もともとその社員が担当していた業務を “社員代替” として、ユーザー企業の立場で仕事をしてほしいという依頼でした。

それまでは、ユーザー企業からの指示でシステム開発・運用などを行っていたものが、これを機に役割が大きく変わりました。お客様の事業部門の要望に対してシステム開発の投資回収計画を立てたり、費用対効果を試算したりして、システム投資稟議の作成や回付をすることになったのです。

当社だけでなく、競合する大手の多数のベンダーも含めて、お客様の立場としてコントロールすることも私に任されました。当時はクラウドが流行り始めた時期です。多くの事業部門からクラウド上でシステムを動かしたいとの要望も寄せられていたため、そのお客様の立場として有名なクラウドサービスのパッケージベンダーとも打ち合わせを行いました。

ー実体験から顧客視点を持たれたのは強みですよね

そうかもしれませんね。自部門だけでなく他部門も含め、俯瞰的に当社の事業を見られるようになりました。このようなマイグレーションサービスではさまざまな部門と連携しながら進める必要があり、日ごろから「他部門の皆さんとシナジーを起こしたいよね」と話しています。同じように課題を認識し、同じような想いを持っている他部門の方は少なくないです。

システムのモダナイゼーションを通じてDXを推進する

ー今回ご自身が事業部長となった、AXサービス事業部を簡単にご説明ください

事業部名のAはアプリケーションのAであり、XはDXと同じくトランスフォーメーションです。私たちの事業の軸はマイグレーションであり、それはアプリケーションを変革すること、トランスフォームすることですので、アプリケーション・トランスフォーメーション(AX)サービス事業部としました。

このうちのマイグレーションサービス部では、『Re@nove®』というマイグレーションサービスを中心に事業を展開しており、これはマイグレーションだけではなくもっと広く捉えてモダナイゼーションであると考えています。これまでお客様が知恵と資金を注ぎ込んだシステムですので、捨ててしまうのではなく、それを活かして新しいシステムをつくり上げることがミッションです。ですので、私たちはマイグレーションを含むモダナイゼーションを通じてDXを推進する組織といえます。

ーマイグレーションといえば「2025年の崖」問題があり、活況とも言えますが、大変な状況なのではないでしょうか。

「2025年の崖」は、2018年の経済産業省のDXレポートで紹介されたキーワードですね。DXの推進には、このマイグレーションやモダナイゼーションは避けて通れませんから、私たちはまずそこを支援していく。そしてさらに先を見据えて、モダナイゼーションからDXの実現まで地続きで、一気通貫でサポートしていきたい。マイグレーションは守りのDXとよく言われるのですが、それだけではありません。マイグレーションをした後には、必ず「データをクラウド上で活用したい」「AIを活用したい」というニーズが出てきます。ですので、AXサービス事業部ではDXの実現まで支援していくことをコンセプトとして掲げています。

スキルチェンジに加え、マインドチェンジを促す人材育成が必要

ーおっしゃっているDXの実現まで支援することへの課題はありますか?

私たちは基幹システムの開発をしてきた部隊ですので、ユーザー側が関与するシステムに対する知見が充分ではなく、まだまだ取り組みの余地が残されています。この課題に対して私たちは一人ひとりが“モードチェンジ”していく必要があり、現在は全社でクラウドやDX人材の育成に取り組んでいます。AXサービス事業部で注力しているのはDXビジネスを検討するワーキンググループや、クラウドではAWSの資格取得に向けての勉強会などです。勉強会では資格取得にとどまらず、実際に手を動かしてモノをつくる、クラウドで動かしてみるなど、いろいろと試しています。中には試作したものをお客様に提案して受注につながった例もあり、スキルチェンジはもちろん、マインドチェンジをしていくきっかけにもなっています。

ーDXは目的ではなく、その先に新しいビジネスモデルを生み出すための手段ということですね

この業界は私が入社した2000年当時からすると随分と変わってきています。当時は人がやっていた作業をITで効率化するという時代でしたが、現在ではIT・デジタルというのは電気、ガス、水道のような社会インフラになりつつあります。そう考えれば、この業界・この会社にはものすごく魅力があると思いませんか?社会を支え、変えていけるわけです。本当に目指すところがいよいよ顕わになってきていますので、これからの成長に向けて、楽しく明るい未来をみんなでつくっていきましょう。

藤代事業部長って、どんな人?

藤代事業部長がインタビューを受けているイメージ

趣味はサッカー、組織もサッカーチームのように

2000年4月入社し、当時の大阪支社・第一システム部に配属。2002年情報システム本部第二金融システム部へ異動し、大手リース業の顧客プロジェクトに従事。2015年にマイグレーションサービス「Re@nove」を立ち上げた。2018年金融システム事業部第二サービス部グループマネジャー(課長職クラス)、2020年エンタープライズサービス事業部マイグレーションサービス部グループマネジャー、2021年DXサービス事業部マイグレーションサービス部部長を経て、本年2月から現職。
趣味はサッカー。小学校のころから打ち込み、大学時代には仲間とチームを結成。サッカーでは、ゲームが始まるとプレーヤーが有機的に、その時々の状況を見ながら動く。仕事においても、各メンバーが与えられたミッションや役割を認識しながら、組織のゴールに向かって主体的に動いていく “自律協調型” のチームづくりを目指している。神奈川県横浜市出身。(2024年12月掲載時点)

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